震度6強 むかわ 文京 H様邸検査 及び近況報告、非常用電源の備えについて
掲載日:2018.09.30
2018年9月28日
震度6強 むかわ文京のH様邸の震災後の点検を行いました。
お引渡しは2011年、ご入居後にソーラー発電システムの設置を承り、施工済みのお客様です。
H様のお宅に向かうにつれ、倒壊した建物をいくつもお見受けしました。 むかわ町が受けた打撃は並々ならぬものと思い知らされつつ、H様邸に到着。
幸いH様邸は基礎・外壁・開口部・諸設備いずれも震災の影響を免れる事ができておりました。 心配していたソーラー発電システムも順調に稼働しており、ひとまず安心致しました。
残念ながら、内装は壁面、窓台など数か所が被害を受けました。 大きなテレビ台やリビングボードが倒れ、H様邸の広いリビングルームのなかで動き回ったようです。 揺れの強さをうかがい知る事ができます。
この震災に際して、官公庁から近々『罹災証明書』が発行される事をH様から教えていただきました。 急を要しない修繕については、その証明書が発行されるのを待って、一つ一つ片づけていくのが望ましいかも知れません。
また、一階に大きなお部屋のある邸宅の場合、床下の支持材の点検も行う必要があるでしょう。 H様邸には20帖を超えるリビングがあります。 今日は、H様自ら床下に入っていただき、点検が必要な部位の確認を一緒に行っていただきました。 ありがとうございました。 この部分の点検・調整作業は、装備を整え、また日を改めて行います。
最後に、H様から非常用電源の備えについてお話を聞かせていただきました。
H様邸の場合、停電への備えとして力を発揮したのがソーラー発電システムの非常用コンセントでした。 今回の停電であらためてその有用性を確認する事ができたとお伺いしました。
しかし停電時に非常用コンセントを活用するためには、一度メインスイッチを切るなどいくつかの復旧操作が必要です。 今回の停電では、息子様がスマホで手順をお調べになり無事復旧に至ったと、H様は嬉しそうに語ってくださいました。
また、夜間にはマイカーに備え付けた地デジ対応TVと、シガーライターソケットにアダプターを差し込んで行うスマホの充電がとても役に立ったとお伺いしました。 最近は、クルマでTVを見られるようにするのは新車購入時の常識的なオプションになりつつありますが、実はこんな時にこそ存在感を発揮する必要装備なのかも知れません。 また、車載用のスマホ充電アダプターもかなり重要なアイテムなのだと気づかされました。
海岸線が近い住まいの場合、震災時に最も注意しなければならないのは、ニュースから得る「津波情報」です。
H様は、ご家族の安全のために震災直後から油断することなく、目まぐるしく速報されるニュースを見逃さないようにしておられたそうです。 それはH様が普段から、非常用電源の備えをしっかり整えておられたからこそできた事だと思います。
とても勉強になりました。
平成30年北海道胆振東部地震、台風21号により被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
神出設計グループは、被災された皆様に少しでもお役に立つことを目指し、厚真・むかわ・早来地区において、当社で建てていただいたお客様の建物を無償で順次点検させていただいております。
今回の点検作業やH様のお話が、他の皆様のお役に立てば幸いです。 内容の公開について「みんなの役に立つなら!」と快く承諾してくださったH様、ありがとうございました。