震度6強 むかわ町 M様邸検査 及び近況報告、台風そして地震、負けずに頑張るぞ!
掲載日:2018.10.09
むかわ町M様のお住まいをお伺いしました。
震災の前日に襲来した台風21号によってたくさんのビニールハウスが被害を受け、修復作業に取り掛かる矢先に発生した「胆振東部地震」。
豊城で農業を営むM様にとっては痛烈なダブルパンチだったと思います。
でも、お伺いした私たちにM様は元気いっぱいに、こう仰いました。
「家がしっかりしていて、暮らしが早く立て直せた。 おかげで、ガンバロウ! という気持ちになれたよ!」
苦境の中にありながら決してあきらめないM様のお言葉は力強く、お見舞いに伺った私たちが逆に励まされました。
M様邸は、公表された震源地から10km足らずの場所にあります。
建物の震災後点検は、基礎、地盤、外壁、内壁、窓や扉などの開口部を、重点的にチェックします。また、他のお客様のお宅でユニットバスが大きく揺れ動いてコーキング切れや漏水が少なからず発生したという事前情報もあったので、そこも特に注意して点検させていただきました。
幸いな事に、M様邸は、雨どいが一部損傷したことを除いて昨年末にお引渡しした時のまま健全な状態を保っていました。
また、M様のお話によれば、停電復旧までの間、電気温水器の中のお湯がとても役に立ったとの事でした。
オール電化仕様のM様邸の温水ボイラーは容量が460リッター。 湯温は約85~90℃で保温されていましたので、適温に薄めれば1トン近くのお湯が作れます。
このお湯のおかげで、長い停電の間も赤ちゃんをいつも通りお風呂に入れてあげる事ができたそうです。 また、近所のお友達にも温かなお湯を提供する事ができたと伺いました。
避難所が整うまでの長い時間、M様は、たくさんのお友達を邸宅に迎え入れ、みんなでお湯を分かち合い、共に励まし合いながら過ごされたそうです。
平成30年北海道胆振東部地震、台風21号により被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
神出設計グループは、被災された皆様に少しでもお役に立つことを目指し、厚真・むかわ・早来地区において、当社で建てていただいたお客様の建物を無償で順次点検させていただいております。
被災しながらも勇気を失わず、頑張るM様にはたくさんの事を学ばせていただきました。 ありがとうございました。