社員の日記

暮らしが変わる“窓の取り方”の話

掲載日:2026.05.15

こんにちは!設計部の小松です。

 

家づくりの打合せでよくいただく質問のひとつが、 「窓ってどう配置するのが正解なのですか」というものです。

窓は“明るくするための部材”と思われがちですが、 実は 光・風・視線・温熱環境・プライバシー を整える、とても重要な設計要素です。

今回は、設計の現場で大切にしている 窓の取り方の考え方 をご紹介します。

 


1. 大きい窓より“位置”が大事

「南に大きな窓をつければ明るくなる」 これは半分正解で、半分は誤解です。

具体的には光は“窓の大きさ”よりも “窓の高さ” で入り方が大きく変わります。

例えば天井近くに窓を設けると、光が部屋の奥まで届き、 小さな窓でも十分に明るさを確保できます。

 

ポイント

  • 必要以上に大きい窓は寒暖差の原因になる
  • 景色を見せたい場所だけ大きくする
  • 明るさは“高さ”で調整する

 


2. 北側の窓は“やわらかい光”が入る

 

実は、設計者がよく使うのが 北側の窓 です。

北側の光は直射日光ではなく、やわらかい光を取り入れられるため、空間が落ち着きます。

そのため影も出にくいため、キッチン・洗面・書斎などにとても向いています。

また逆光になりにくいため、陽があたった風景が綺麗に見えるのもポイントです。

ポイント

  • 柔らかい光で空間が落ち着く
  • プライバシーを確保しやすい
  • 熱の出入りが少なく省エネ

 


3. 視線の抜けをつくると“広く感じる”

光を入れるだけでなく、 視線の抜けをつくる役割 もあります。

例えば外へ視線が抜けると、実際の広さ以上に空間が広く感じられます。

さらに隣家が近い場合は、視線がぶつからないように 高い位置の窓を使うことで、明るさとプライバシーを両立できます。

 

ポイント

  • 小さな窓でも“抜け”があれば広く見える
  • 隣家が近い場合は高窓が有効

 


4. 風の通り道は“対角線”でつくる

特に風通しを良くしたい場合は、 窓を 対角線上 に配置するのが基本です。

仮に同じ面に窓を2つつけても風は通りにくく、 「入口」と「出口」が対角線上でセットになることで 自然な通風が生まれます。

 

ポイント

  • 風は“対角線”で通す
  • 小窓でも位置が良ければ風が抜ける

 


5. “壁の余白”を残すという考え方

窓を考えるときに意外と見落とされがちなのが、 “壁の余白”をどう残すか という視点です。

壁の余白とは、 「何も置かないスペース」や「視線が休まる場所」のこと。 この余白があることで、部屋は落ち着き、広く感じられます。

窓を大きくしすぎたり、壁いっぱいに配置してしまうと、 家具が置きにくくなったり、

視線が落ち着かず、 結果として“使いにくい部屋”になってしまうこともあります。

余白をつくる窓の考え方

  • あえて壁を残すことで、空間にメリハリが生まれる
  • 高い位置の窓なら光を入れつつ家具の配置が自由になる
  • 窓と壁のバランスが“広さの感じ方”を左右する
   

 


🌱 まとめ:窓は“光と余白のデザイン”

ただ明るくするためのものではなく、 光・風・視線・温熱環境・プライバシー・余白 を整えるための大切な設計要素です。

  • 大きさより位置
  • やわらかい光を取り入れる窓の向き
  • 視線の抜け
  • 風の通り道
  • 壁の余白を残すバランス

これらを丁寧に組み合わせることで、

暮らしやすく、気持ちのいい空間が生まれます。

 

みなさんも、これからの住まいづくりで“光と余白のバランス”を意識してみてください。

きっと、空間の見え方や過ごしやすさがぐっと変わってくると思います。

 

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今回ご紹介したお話を意識して、ぜひご覧いただければと思います。

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小松 茉衣

設計部 主任

小松 茉衣

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