野球部手記

新山 敬太

駒大付属苫小牧高校 / 2014年の春

新山 敬太

私は2012年に駒澤大学付属苫小牧高等学校へ入学しました。

その時の駒大苫小牧の監督は、2004年に北海道勢で初優勝した時の主将、佐々木孝介さんでした。 そんなすごい人のもとで野球をしてみたい。 指導をしていただきたいと思ったのが苫駒への入学の動機でした。

しかし、現実はそんなに甘くない。

入学したての1年生にはグラウンドでの練習がほとんどなく、もっぱら挨拶練習やランニング、とにかく声を出すことが練習でした。 ボールをようやく触れたのも入部から2週間くらい経ってから。 同級生だけでも40名ほどの野球部員、なかには「特待生」で入学した上手な選手がたくさんおりましたので、筆記試験を受けて一般入学生として入学した私にとって、当時は厳しい環境だったかもしれません。

 

やっと2年生の秋にキャッチャーとしてスタメンで出場させてもらいました。

秋の全道大会では、超スローカーブを投げるあの有名な西嶋投手がエースを務める東海大四高校(現・東海大学付属札幌高等学校)と対戦し、1点差で勝利。

決勝戦では札幌大谷高校と対戦。 私の母校の大先輩であり、甲子園優勝を経験している五十嵐大さんが部長を務めるチームです。 なかなか点数が取れず厳しい試合でしたが、なんとか勝つことができ、優勝! しかし、北海道代表として神宮球場で行われた全国大会では、もろくも沖縄尚学に1回戦で敗退してしまいました。

自分たちの体の細さ、弱さを全国大会で実感してからというもの、それからの練習はさらに過酷になりました。

ウエイトトレーニングを多く取り入れ、手の豆がつぶれ血まみれになりながらバットを振る毎日。 また食にも力を入れ、朝ごはん2杯、昼ご飯もお弁当と釜で炊いた1人1合のご飯を食べ、練習の合間にも1合米を食べ、夜はご飯3杯食べるのが日課となりました。 はじめは食べきれず1時間食堂にいることもあり、無理やり詰め込み戻すこともありました。 しかし毎日食べているとだんだん食べれるようになるものですね。 一冬越えたあたりで体重も10キロ増えました。

 

2014年春の甲子園大会

1回戦の対戦相手は長崎県代表の創生館高校でした。 2004年に佐々木監督の苫駒が甲子園の初戦で戦った相手も長崎県代表の学校(佐世保実業高校)だった事もあり、チームには勢いがありました。

「これも何かの縁、優勝した時と同じ流れがある!」 初戦の日、先発ピッチャーは1つ学年下の伊藤大海です。その後大学日本代表として活躍する名投手です。 彼の好投で9回を投げぬき、3安打の3-0で完封勝利、完勝でした。

新山 敬太

しかし、続く2回戦の大阪府代表の履正社高校との対戦はとても苦しかった。

初回に1点をとり先制しましたが、その裏に2点とられ逆転されてしまう。 3回に集中打で5点を奪い取り大きくリードしましたが勢いに乗りきれず、6回裏に6-5の一点差にまで追いつかれる。

そして最終回の守備。

履正社高校の応援はとても気合が入ったもので、その声はグラウンド内まで響き渡るような迫力でした。 その応援に、駒澤の選手は若干のまれ気味になっている様子がキャッチャーのポジションからはよくわかります。 守備のミスが重なります。 最後はレフトへの犠牲フライで2点を奪われサヨナラ負け、2回戦敗退。 あと1歩のところで負けた悔しさは忘れられません。 本当に悔しかった!

新山 敬太

「夏の大会で、また甲子園へ行きリベンジするぞ!」

これが最後の夏です。 気持ちも高まり、練習にも気合が入りました。

支部予選の決勝戦は北海道栄高校との対戦でした。 試合は乱打戦となり北海道栄の猛攻は激しいものでしたが、駒澤は9-8の僅差で勝利し全道大会に駒を進めることができました。

この時北海道栄には木村がいました。 木村はこの後、同じ駒澤大学で生活を共にし、エコアハウスにも共に同期として入社することになります。 敗北し肩を落とす北海道栄の選手たちの中に、生涯忘れ得ぬかけがえのない仲間がいることなど、その時は予想もしていませんでした。 人の縁というものは本当にわからないものだと思います。

新山 敬太

北海道栄時代の同期 木村 蓮(現、エコアハウス営業部)

全道大会1回戦は、丘珠高校に勝利。 続く2回戦は札幌の日大高校との対戦でした。

駒澤のエース、伊藤大海の力投むなしく5-1で敗北し、全道大会2回戦で私の高校野球人生に幕が閉じました。 甲子園へのリベンジがかなわず、とても悔しい思い。 そんな思いに突き動かされ、野球をやめることができなかった私は苫小牧の駒澤大学へ進学し、木村と共に野球を続けました。

 

そして今も、エコアハウス野球部の一員として全国大会を目指し日々練習に取り組んでいます。

仕事と野球の両立はけっして容易なものではありませんが、高校での悔しい思いがあったからこそ、社会人になった今でも野球に対してひたむきな気持ちで向かうことができていると実感しています。

新山 敬太

花園展示場 野球部キャプテン

新山 敬太

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