野球部手記

和田 紘汰

小樽北照高校 / 2012年の春

和田 紘汰

僕は2010年に小樽北照高校に入学しました。

入学当時、北照高校には現ヤクルトスワローズの西田明央さん、そして元ヤクルトスワローズの又野知弥さんがいました。 それだけでもわかる通り、北照高校野球部はとてもレベルが高いチームでした。 そんな北照高校野球部で、「厳しく自分を鍛えてみたい」と思ったのが入学の動機です。

 

練習場は高校から少し離れた山の上にありました。

授業が午前中で終わり次第すぐに着替え、グラウンドまで走ります。 1年生の練習メニューは坂道ダッシュ・ランニング、そして筋肉トレーニング。 体づくりがメインの、忍耐力が問われる練習メニューです。

この時野球部には1年生だけで40人以上おりましたので、レギュラーに抜擢してもらうためには相当頑張らなければなりません。

「絶対レギュラーになって甲子園に行くぞ!」 と、自分を奮い立たせる毎日でした。

 

2011年、二年生の秋。 念願かなってレギュラーメンバーに! ポジションはキャッチャーです。

練習の甲斐あり、第64回北海道大会で優勝。 第42回明治神宮大会と2012年の甲子園(春の選抜)の出場権を獲得しましたが、ここで初めて全国の壁の厚さ・レベルの高さを肌で感じる事になります。

神宮大会準決勝で対戦した愛工大名電の濱田達郎投手(その後中日ドラゴンズに入団)、そして2012年春の選抜で対戦した光星学院(青森)の北条選手(その後阪神タイガースに入団)や田村選手(その後千葉ロッテマリーンズ)、彼らのパワーには目を見張りました。

さらに光星学院の先発投手・城間投手(その後パナソニックへ)も素晴らしい選手でした。彼のストレート・変化球のキレは抜群で、我がチームの打線は悔しくも封じ込められ、1回戦敗退を余儀なくされました。

 

この時の悔しさは、夏に向けた更に厳しい練習に挑む、私の支柱になりました。

「必ず甲子園に戻る!」 この時の私の意思は、これまでにない程強い気持ちだったのではないでしょうか。

和田 紘汰

そして「最後の夏」、2012年。

支部大会を順調に勝ち進み、全道大会1回戦の対室蘭大谷戦を8-1で突破した我々は、強豪・札幌第一高校との対戦に臨みました。

相手の先発投手は知久投手。 秋の大会の時よりもコントロール・球威がはるかに良くなっていました。 彼も我々同様に、いや我々以上に厳しい練習を積み重ねてきたに違いありません。 キャッチャーの目で、それがはっきりと分りました。 そんな知久投手に、連打が強味の北照打線は見事に封じ込められました。 6-1で完敗。 札幌第一高校はその後順調に勝ち進み、甲子園への出場をはたしました。

全力で挑んだ「最後の夏」

これ以上ない位、全力で挑んだ最後の夏。

しかしこの時、不思議なくらい潔く敗北を認める事ができたと思います。 悔いはありませんでした。

和田 紘汰

夏が終わった後は卒業まで後輩たちのサポートです。 卒業を控えた3年生全員がコーチとなり、トレーナーとなり、マネージャーとなり、次の世代を支えます。 それが北照高校野球部の伝統です。 私も、他の3年生もその伝統を受け継ぎ、一生懸命でした。 感慨に浸っている暇など、正直ありませんでした。

エコアハウスへの入社は、後輩のサポートの最中に決意しました。

動機はやはり ~厳しく自分を鍛えてみたい~

北照高校に入学した時と、まったく同じ。

私は、大事な決断をするときは、いつも同じなのかも知れません。

 

入社に際し、エコアハウスにはどんな選手がいるのか、ワクワクしながら、念入りに調べました。

2006年の甲子園で、早実の斎藤佑樹投手からホームランを打った駒大苫小牧の三木さんをはじめ、元ジャイアンツの西村選手、そのほかにも名の知れた甲子園出場選手がたくさんいるではありませんか! 入社が待ちきれないくらい楽しみになると共に、とても緊張したのを覚えています。

18歳でエコアハウスに入社。

期待通り、毎日が感激の連続でした。 仕事が楽しく、野球もレベルが高く、私が望んだとおりの素晴らしい職場でした。 このエコアハウスへの進路をご指導いただいたのが、当時の北照高校コーチ・現監督の上林先生でした。 本当に心から感謝しています。

また、入社から何年かして、とても懐かしい仲間も入社してきました。 東海大学を卒業した前田君です。 彼は2012年春の選抜で、21世紀枠で甲子園に出場した女満別高校の元内野手、北照高校と共に北海道勢として甲子園で戦いました。 あの時の記憶がよみがえる思いでした。 面白いものですね、これも何かの縁でしょう。

和田 紘汰

同僚の前田 健登 (現、エコアハウス工事部)

こうして今も素晴らしい環境と選手達の中で、日々野球をしています。 とても幸せを感じます。

野球は本当に素晴らしいスポーツであり、難しいスポーツでもあり、いろんな感情をあたえてくれるスポーツだと感じています。 これからも日々練習し、まだまだスキルアップ目指してこのチームで全国制覇できるように頑張っていきたいと思います。

 

嬉しいことに今年の夏、母校である小樽北照高校が見事に甲子園出場を決めました。 昨年も優勝しており、どこのチームからもマークされながらの試合にはなったと思うのですが、よく勝ち上がったと思います。 2連覇というのは実力も勿論ですが、謙虚さもないと厳しいと思います。 そう思うにつけ、母校ながら素晴らしいと思いました。 是非甲子園でも悔いなく戦い、それが結果的に勝ちに結び付けばよいと思います。 応援しています。

和田 紘汰

苫小牧双葉展示場 ジュニアアドバイザー

和田 紘汰

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