社員の日記
笳銀無笆「
掲載日:2023.02.06
こんにちは。豊平展示場の鈴木です。
早いもので、平屋がオープンしてからあと数ヶ月で1年が経とうとしています。
幅広い年代の方にご覧いただき、大変ご好評頂いております。
心より感謝申し上げます。
今回は平屋に展示している、アート作品である仙厓義梵の作品をご紹介させて下さい。
仙厓義梵(せんがい ぎぼん 寛延3年(1750年)4月 – 天保8年10月7日(1837年11月4日))は、禅味溢れる絵画で知られる、江戸時代の臨済宗古月派の禅僧、画家です。
こちらの「〇△□」は、仙厓作品の中で最も有名なものであり、最も難解な作品として知られています。
一説には、〇は禅宗、△が真言宗、□が天台宗とそれぞれの宗派を象徴させて組み合わせたものと言われています。また、仏教・儒教・神道(あるいは道教)の三要素を象徴させているとの解釈もあるそうです。他にも密教の教理に照らした三大要素としたもの、修行の過程を三つの段階で表現したものといった諸説があるものの、定説を得るまでに至ってはいません。この「〇△□」は、墨の筆跡などから〇→△→□と右から左ではなく、□→△→〇と左から右に書かれており、墨も徐々に濃くしながら重ねて描かれています。
どこまでも謎多き魅力的な作品です。
ところで、この平屋にも〇△□の形が施されています。
平屋をご見学される際にぜひ探してみて下さい。