24時間換気システム
掲載日:2022.05.10
こんにちは エコア館ショールーム山本です。
今回は24時間換気システムについてのお話です。
コロナ禍の中よく耳にする「換気」ですが
そもそも近年の住宅は2003年建築基準法改正により
「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。
住宅の高気密・高断熱化に伴い生活用品や建材に用いられた化学物質や
高い温湿度によって発生したカビやダニなどで起こる健康被害
「シックハウス症候群」を防止する対策として1時間あたり住宅の空気が半分
入れ替わる(換気回数0.5回/h)換気量が確保される
計画的な換気機器の設置が必須項目となりました。
換気システムの換気形式には大きく分け3つのタイプがあります。
住宅用に使用されるものは第一種換気方式と第三種換気方式が一般的です。
エコアハウスでは第三種換気方式(エコアハウスオリジナル)を主に採用してきましたが
第一種換気方式も選択できるようになりました。
第一種換気方式は給気・排気とも機械換気で強制的に行い、熱交換換気することで
取り込んだ新鮮な空気を室温に近づけ給気することが可能です。
導入コストが高いデメリットはありますが換気による熱損失は30%と言われ
寒冷な地域では省エネ効果が期待できます。
第三種換気方式は排気のみ機械換気で強制的に行い給気は給気口から自然に行う方式です。
第一種換気方式に比べ設備が簡単なため導入コストを抑えることができ
メンテナンス費用や月々の使用電気料金なども抑えられます。
エコアハウスの換気システムは外壁材と耐力壁の間の通気層から空気を取り入れるため
一般的な外壁から直接な取り入れ方とは違い給気カバーを設置する必要性がありませんので
外壁の汚れや美観を損ねることがありません。
ある会社が2021年に「住宅内の空気・換気に関する意識と実態」を調査したところ
確実に「24時間換気システム」が設置されているであろう築10年以内の住宅にお住いの方でも24時間換気が法律で義務付けされていることを半数もの方が〔知らない〕いう結果で
換気口を常時開けておくことが必要だと知っていた方は35.3%だったそうです。
換気システムは24時間365日稼働させるのが正しい使い方です。
気密性の高い住宅は換気システムを止め室内の空気の流れが起きず滞留してしまうと 住宅の耐久性が落ちてしまい 見えないところに結露やカビが発生します。
24時間365日と聞くと電気代のことが気になる方も多いと思いますが
換気システムは省エネ性・経済性が高いものが多く月の電気料は数百円程度です。
24時間換気システムがなぜ設置されているのか理解していただくことで
大切なお家を長持ちさせ家族の健康を守ることに繋がります。
一生のお住いが素晴らしいものになるようお手伝いさせて頂きますので
分からないことがあれば何でも担当営業マンにお尋ねください